トンネルはどうやって作られる?

トンネル工事には4つの主な方法がある

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山道以外のトンネルの工事方法

地下道を作る開削工法

開削工法は他の工法と異なり、まず地面を掘り起こしてからトンネルを作り、その後再び土を埋め戻す方法です。
この工法は、山岳工法のように地下深く掘るのではなく、地面を掘り起こした上でトンネルを建設します。
都会の地下街や地下道の建設に適しており、限られた深さで作業を行う場合に有効です。
しかし、深く掘る必要がある場合は、シールド工法を組み合わせて対応することもあります。
開削工法のメリットは、地面の上で作業ができるため、工事の進行が比較的早いことです。
一方で、周辺の建物や交通に影響を与えることもあるため、計画的な工事が求められます。
このような工法が使われることで、地下空間が有効活用され、都市のインフラが発展していきます。

水底トンネルを作る沈埋工法

沈埋工法は、水の底にトンネルを作るための特殊な工法です。
まず、鉄やコンクリートなどの資材を使ってトンネルのセグメントを地上で組み立てます。
完成したセグメントは船で目的地へと運ばれ、指定された場所で慎重に水中に沈められます。
その後、複数のセグメントを繋ぎ合わせ、境目がしっかり密閉されるようにして水の浸入を防ぎます。
これにより、長い水底トンネルが完成します。
沈埋工法は古くからある方法で、1944年には大阪市で初めて用いられました。
この技術はその後も改良を重ねられ、現在では世界中の水底トンネルの建設に活用されています。
例えば、大都市の湾を横断するトンネルや川の下を通る道路がこの方法で作られています。
沈埋工法によって、陸上交通を便利にし、都市間のアクセスを大幅に改善することが可能です。


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